長時間、立ち仕事などの同じ姿勢を続けた後や、ヒールの高い靴を履いた後などは足がむくんでパンパンになることがあります。
また、朝起きた時に顔がパンパンにむくんでげんなりした経験ありませんありませんか?
寝る前に水をがぶ飲みしたり、お酒を飲みすぎたりするとありますが、むくみって本当にやっかいですよね。
むくみは男女問わず誰にでも起こりうる現象ですが、このむくみの正体はなにかご存じでしょうか?
そもそも「むくみ」は、皮膚のごく浅いところにリンパ液が流れているのですが、それが停滞して流れが悪くなる現象です。
従ってむくみを解消するためには、停滞しているリンパ液をリンパ節にスムーズに流れるようにすることが大切です。
足のむくみなら「そけいリンパ節」、顔のむくみなら「鎖骨リンパ節」、手のむくみなら「腋窩リンパ節」へ、近いところにあるリンパ節にリンパ液を誘導するようなマッサージが効果的です。
むくみを取るにはマッサージが簡単でお金もかけずにできるのでおすすめです。
マッサージはマッサージクリームやベビーオイルを付けて、皮膚を傷めないようにしましょう。ケチらずにたっぷりと使ってね。
さて、具体的な方法をご説明します。
「ふくらはぎ」のむくみ解消マッサージ
始めは悩んでいる人の多い「ふくらはぎ」のむくみ解消マッサージです。
夜寝る前や入浴時に行うとぐっすり眠れていいですよ。
- まずは膝関節裏のリンパ液が停滞しがちな箇所を揉み解します。
膝を抱えるように親指を上、その他の指を膝裏に当てて下か上にマッサージします。 - 次に足首の関節をほぐします。
足の指に手の指を入れて足首をぐるぐる回します。 - 足の指に手の指を入れて足指の関節を何度か折り曲げます。
- スネの外側を親指をあて、下から上にゆっくりと押し上げます。
このときに「豊隆(ほうりゅう)」」「足三里」のツボを意識して押すと気持ち良いです。
豊隆は身体のだるさを取り、足三里は万病に効き足の疲れを癒すツボです。 - 最後に足首を両手で包み、下から上に皮膚の下にあるリンパ液を流します。
足首から膝を通り足の付け根のそけいリンパ節まで、皮膚に手の平を密着させ撫でるような圧力で流します。
以上、ふくらはぎのマッサージです。
注意したいのが最後の5番のマッサージ。
リンパ液は皮膚のごく薄いところを通っていますので、強い圧だとリンパ管を潰し逆効果です。
手のひらを皮膚に密着させて、皮膚の下にあるリンパ液をソフトにリンパ節まで誘導するイメージでマッサージすることが大切です。
「顔」のむくみ解消マッサージ
朝のむくみ顔を解消する簡単マッサージです。
毎朝できる短時間マッサージなので、メイク前に行う習慣にすると、勝手に手が覚えてしまいますよ。
マッサージは左右同時に行います。
顔全体の腫れを解消
- 顔のむくみをとるときは、ツボがたくさんある耳から始めます。
耳の上を指でつまみ、斜め上に引っ張ります。 - 耳の横をつまみ、真横に引っ張ります。
- 耳たぶをつまみ、斜め下に引っ張ります。
- 耳の下のアゴの付け根を指で軽く押す。
- 首筋から鎖骨リンパ節まで上から下に撫でおろし、リンパ液を鎖骨リンパ節までリンパ液を誘導する。
急いでるときはここまででもOK。
リンパ液の流れを作るので短時間でむくみが解消されます。
目の腫れを解消したければ次のことを行って下さい。
目の腫れを解消
- 人差し指を曲げた第二関節で、鼻と眉頭の間のくぼみを10秒押す。
- こめかみのくぼみを10回くるくるとマッサージ。
- 眉を指で横に向かってマッサージ。
- 下瞼も横に向かってマッサージ。
- 指先をこめかみにあて、アゴの付け根を通り、首筋を通り、鎖骨リンパ節までリンパ液を誘導する。
「指」のむくみ解消マッサージ
太ったわけでもないのに、気が付いたら指輪が入らない。そんなときは指がむくんでいる可能性があります。
マッサージで指本来の細さを取り戻しましょう。
- バンザイをして手首をぶらぶらします。
- 手の甲にもう片方の手のひらをあて、手首の方に撫でるようにゆっくりマッサージ。
- 指をつまんで、指先から手首の方にリンパ液を流します。
むくみ解消マッサージ まとめ
むくみの原因となるリンパ液は老廃物や細菌・ウイルスなどを身体の隅々から回収して運ぶ役割をします。
むくんでいるということはそれらがスムーズに流れず停滞している状態なので、最終的に身体の中心に集まり、静脈に吸収されていきます。
マッサージの方向は身体の中心、これを頭に入れて行ってくだいね。
