更年期のタイプと漢方

対処法

更年期を経験した先輩が、ご自身の体験からアドバイスをしてくれたことがありました。

「サウナで汗を徹底的にかくと更年期が楽になったよ~」

これは『和温療法』という治療でも行われていて、全身を適度に温めることで更年期症状の症状緩和に効果があるのだとか。

他にも先輩はホットヨガにも通ってるし、なるべく汗をかくようにしていたそうです。

更年期症状の自律神経を整えるのにサウナが良いというのは聞いたことがあるので、さっそく近所のスパのサウナに入ってみました。

「サウナで汗を徹底的にかくと更年期が楽になったよ~」

ところがところが、とんでもないことになってしまいました。
サウナに入って5分もたたないうちに暑くて耐えられなくなって、慌てて水風呂に入ったのですがめまいがひどくて、なんとその場に素っ裸のまま伸びてしまいました。

サウナは確かに久しぶりだったけど、以前はこんなじゃなかったのに・・・

あとで知ったのですが、サウナなど大量に汗をかくタイプの更年期症状の人にはサウナやホットヨガなどは向かないどころか、健康上、超危険なんだそうです。

 あとで知ったのですが、サウナなど大量に汗をかくタイプの更年期症状の人にはサウナやホットヨガなどは向かないどころか、健康上、超危険なんだそうです。

特に ・ほてり ・のどの乾き ・乾燥肌 ・体重減 ・だるさ を伴う「腎陰虚」の更年期タイプは絶対だめ!
サウナは自律神経を整えたり身体の働きを活性化して、様々な効果をもたらす良いものですが、人によっては危険になるので注意です。

亡くなった西城秀樹さんの脳梗塞の原因の一つはサウナと話題になっているように、サウナが身体に合わない人もいるので、そのような人はやめておいた方が良さそうです。

更年期症状のタイプ

更年期症状には、衝任虚寒・瘀血阻滞、肝鬱化火、胃寒、肝鬱血虚、肝腎陰虚のタイプがあります。

自分が何のタイプなのかをきちんと調べるには、専門家のもとに行かなければなりませんが、おおよその分類は以下のタイプになります。

衝任虚寒・瘀血阻滞(しょうにんきょかん・おけつそたい)タイプ

  • 下腹部が冷えて痛む
  • 経血量が少ない、月経周期が延びる
  • 顔色が青白い

◆おすすめ漢方薬:温経湯(うんけいとう)
からだを温めて血行を促進させて、体調を整えます。

下腹部が冷えて痛む 経血量が少ない、月経周期が延びる 顔色が青白い

肝鬱化火(かんうつかか)タイプ

  • イライラ感が強い
  • 不眠、のぼせ、頭痛、ほてり、肩こり、気分が不安定
  • 急にのぼせることがある

◆おすすめ漢方薬:療方調律(りょうほうちょうりつ)
イライラ感が強く、めまい、のぼせ、肩こり、気分が不安定、急にほてってくるような人に適しています。

イライラ感が強い 不眠、のぼせ、頭痛、ほてり、肩こり、気分が不安定 急にのぼせることがある

肝鬱化火・胃寒(かんうつかか・いかん)タイプ

  • どうき、息切れ、肩こり
  • 不眠、手足が冷える、疲れやすい
  • イライラ、怒りっぽいことがある

◆おすすめ漢方薬:柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)
イライラ感などを鎮めたり、冷え症の体質を改善します。

どうき、息切れ、肩こり 不眠、手足が冷える、疲れやすい イライラ、怒りっぽいことがある

肝鬱血虚(かんうつけっきょ)タイプ

  • ゆううつ感、ヒステリックになりやすい
  • 寒くなったり、熱くなったりする
  • 乳房が脹って痛む

◆おすすめ漢方薬:逍遙散(しょうようさん)
冷え症や月経不順の方に適しています。

ゆううつ感、ヒステリックになりやすい 寒くなったり、熱くなったりする 乳房が脹って痛む

肝腎陰虚(かんじんいんきょ)タイプ

  • 目が疲れやすい、目がかすむ
  • 腰痛で腰が重だるい
  • 手足のほてり、疲れやすく皮膚の乾燥感がある

◆おすすめ漢方薬:温杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)
腎に栄養を与え、腎虚の症状にはたらきかけます。

目が疲れやすい、目がかすむ 腰痛で腰が重だるい 手足のほてり、疲れやすく皮膚の乾燥感がある

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更年期障害の東洋医学での考え方

漢方の古典『黄帝内経素問(こうていだいけいそもん)では、女性は7年ごとに節目があり、その節目ごとに身体や心に変化が起こると、書かれています。

面白いことにこれがまたその通りなので、ちょっと書き出してみます。

ちなみに男性は8の倍数です。

漢方の古典『黄帝内経素問(こうていだいけいそもん)』では、女性は7年ごとに節目があり、その節目ごとに身体や心に変化が起こると、書かれています。

女性の生殖年齢の変化

7歳:腎気盛、歯更り、髪長し
14歳:天癸至り、月事下る、故に子あり
21歳:眞牙生じ長極まる
28歳:髪の長極まり、身体盛壮
35歳:面始めて焦れ
42歳:髪始めて白し
49歳:天癸渇き、形壊えて子無き
【『黄帝内経素問』上古天真論】 ※「女性の漢方」石野尚吾著より

42歳に白髪が出始めて、49歳に閉経し子供を授かることが無くなるという意味です。

その通り、平均的に閉経を迎えるのは50歳前後といわれていますので、今も昔も変わらないということでしょうか。

更年期症状の改善は漢方薬がおすすめ

更年期症状の改善は漢方薬がおすすめ

漢方の考え方に「気・血・水」というものがあります。
この3つは身体を構成する要素で、それぞれ相互に影響しあいバランスをとっています。

ですが、ときとしてこのバランスが崩れることがあり、それが体調に影響を与えてしまうと考えられています。

暑いと思って汗が出たと思っても、急に手足が冷えたり、からだのあちこちが痛んだり、悲しい気分になったり、気力がなくなったり。特に病気がある訳でもないのに、いろいろな不調が起こりがちになるのは、「気」「血」「水」のめぐりが不安定だから、と考えられています。

そこで漢方で「気」「血」「水」のバランスを整えるというわけです。
ぜひ自分にあった漢方を見つけて楽に更年期を乗り切ってくださいね。

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