更年期障害は、女性ホルモンのひとつであるエストロゲンの分泌が減り、ホルモンバランスが崩れます。
その影響で、心と身体が不調になることがあります。
病院に行くほどではないけれど、もやもやしたこの時期を乗り切るにはアロマテラピーがおすすめです。
すっきりしたい!気分を変えたい!ストレスを解消したい!など、毎日の笑顔への手助けとなるのが香りのケアです。
更年期症状は人によってさまざまですが、気分の変調で多いのは「イライラ」「憂鬱」「無気力」「不安」など。
この時期は気分の変調のせいで、余計な人間トラブルを起こしてしまったり、ひどいケースだと鬱病に移行してしまったり、離婚なんてことになったら大変です。
更年期は閉経前の5年、閉経後の5年、合計10年といわれています。
考えてみるとかなり長い期間かもしれません。
更年期特有の症状に悩んでいる方は食事や運動によるケアに加えて、アロマを暮らしに取り入れてみてはいかがでしょうか。
そもそもアロマテラピーとは、どんなもの?
アロマテラピーは植物の花や葉、樹皮、果実などから抽出した香り成分である”精油(エッセンシャルオイル)”を使い、心身のトラブルを解決することを目指す自然療法。
「アロマ」は香り、そして「テラピー」は治療という意味ですから、香りで治療するということになります。
最近では、直接、患部を治す医療に加えて、自己免疫力や自然治癒力を高める自然療法に注目が集まっています。
更年期の自律神経の乱れを整えるにもアロマが効果的に働きます。
自律神経のバランス、そして心身の健康を整えて元気な毎日を過ごしましょう。
お手軽アロマ生活のコツ
アロマって興味はあったけれど、どんな風に取り入れたら良いかわからないことってありませんか?
そんなアロマ初心者さんにおすすめなのが、ハンカチやティッシュペーパーにしみこませる方法。
ハンカチに染み込ませる
香りのものは慣れていないと、キツく感じてしまいがちです。
精油を染み込ませたハンカチをバッグに入れて置いて、どこでも好きな時に香りを楽しむ方法は、とっても手軽だけど効果的な方法でおすすめです。
マスクの内側に少量付ける
今はマスクを手放せない日々なので、マスクの内側に抗菌・抗ウイルス作用のあるアロマオイルを染み込ませても良いですね。ティートゥリーやペパーミント精油、レモン、ユーカリなどがおすすめです。
フェイシャルスチームで毛穴すっきり
鼻と皮膚から芳香成分を取り入れることができるフェイシャルスチームはいかがでしょうか?
毛穴が開いて、毛穴の汚れや老廃物をお掃除する効果もばっちりです!
お好きな精油と洗面器とバスタオルを用意します。
- まず、洗面器に熱湯を入れて1~2分さましたら、お湯に精油を1~2滴落とします。
- 3分ほど湯気を顔に当てます。この時、蒸気を逃さないためにバスタオルを頭からすっぽり覆うと効率的です。
- 3分経ったら毛穴を引き締めるために、冷水で顔を洗います。
お風呂に入れる
お風呂のお湯に精油を垂らします。だいたい5滴くらいが目安です。
オイルは表面に浮いてしまうので、かき混ぜてくださいね。
アロマオイルのバスソルトもおすすめです。
商品になっているものも販売されていますが、天然塩50gに精油3滴を混ぜれば、オリジナルのバスソルトもできます。
キャンドルに垂らす
最近、アロマにはまりだした友人が教えてくれたのが、アロマキャンドル。
アロマキャンドルって自分で作れるんですね!
楽しいので、良かったらぜひ作ってみてください。
- ろうそくを用意します。なんでも良いのですが、幅の広いタイプがおすすめです。
- ろうそくに一度火を付け、ロウを溶かします。
- 火を消して、ロウの溶けたところに精油を1滴落とし、ロウが固まるのを待ちます。
- 固まったろうそくに火を点けて香りを楽しみます。
症状によって使い分けるアロマ
女性ホルモンのバランスを整えるゼラニウム
女性ホルモンに関係するアロマの代表格といえば、熱を冷まし、氣や血液の循環を促すゼラニウムがおすすめ。
少しハーブっぽさのあるフローラルな香りです。女性ホルモンのバランスを整え、不安を和らげる効用があるので、心身を穏やかにしてくれます。
アロマテラピーに使われる「ゼラニウム精油」に、更年期特有の症状を緩和する作用があることがわかりました。
ゼラニウム精油により更年期特有の不定愁訴や不安感の軽減、活力の向上、肌や髪の潤い実感のアップする研究結果もあります。
疲れを癒すイランイラン
身体をリラックスさせる働きのあるイランイランは、仕事などで溜まったストレスを緩和させるのにおすすめです。
華やかで官能的な香りでもあるので、リラックスタイムに取り入れるといいでしょう。
不眠を改善ラベンダー
ラベンダーはリラックス効果に優れ、ストレスによる緊張や不安、怒りを和らげ、安定した精神状態へと導きます。
安眠効果があることで有名なラベンダー。リラックスモードの副交感神経を優位にするほか、気分を安定させるセロトニンや、睡眠ホルモンと呼ばれているメラトニンの分泌を促すと言われ、不眠の改善、良質な睡眠に役立ちます。
ラベンダーの香りを嗅ぐと、リラックス状態で増加するアルファ波が増えたという実験結果も。心身がリラックス状態になると、副交感神経が活発に働くため、自律神経のバランスを整えたり、免疫力を高める効果も期待できます。
アロマテラピー まとめ
アロマは心身にさまざまな良い影響をもたらしてくれるので、きっと辛い更年期をサポートしてくれるはずです。
いろんな香りがあるので、どれにしようか迷ってしまうと思いますが、まずは知っている香りから初めてみて、店員さんと相談しながら、自分に合うアロマを見つけるのが良いと思います。
アロマをぜひ生活の中に取り入れて、気分よく更年期を乗り切ってくださいね!