片頭痛(偏頭痛)と女性ホルモン(エストロゲン)の関係

片頭痛(偏頭痛)と女性ホルモン(エストロゲン)の関係更年期障害 症状

更年期症状の一つとして多くの女性を悩ませている頭痛。

今回はその頭痛の中でも「片頭痛(偏頭痛)」に焦点を当ててお話したいと思います。

片頭痛は女性に多い頭痛として知られ、その理由として女性ホルモンの一つであるエストロゲンとの関係が指摘されています。

まずは片頭痛(偏頭痛)の症状からご説明いたします。

片頭痛(偏頭痛)の症状

片頭痛の症状は次のような症状です。
症状はひどいときでは、学校や仕事を休んでしまうくらい痛むことがあります。

  • 頭の片側の痛み
  • ズキンズキンと脈を打つような痛み
  • 動くと痛みがひどくなる
  • キラキラと光る点や線が見えたり、視野が欠けたりする予兆がある
  • 光や音に敏感になる
  • 悪心や吐き気を伴うときがある

片頭痛(偏頭痛)

片頭痛(偏頭痛)と女性ホルモン(エストロゲン)

月経時や排卵日は女性ホルモンのエストロゲンの血中濃度が急減します。このエストロゲンの濃度の落差が片頭痛発症の引き金になると考えられています。

月経時

月経時に片頭痛を起こしやすかった女性は、女性ホルモン(エストロゲン)がほぼ出なくなる閉経後は頭痛の頻度が減ったり、頭痛があっても症状の程度が軽い傾向のようです。

更年期

けれど、更年期の間はエストロゲンの値が不安定なため、頻度が増えることがあります。

※更年期とは閉経を挟んで5年、合計10年の期間を言います。

妊娠中

このように、エストロゲンと片頭痛は関連しているため、妊娠中のエストロゲンの分泌が高めの状態が安定して続く状態では片頭痛は起こりにくいとされています。

セロトニン

片頭痛の引き起こす原因としてセロトニンにあるいう説があります。
セロトニンが関与し、頭蓋内外の血管が過度に拡張する事が原因で起こるというものです。

ストレスや飲酒、過労、睡眠不足など、頭痛の原因として挙げられる外的要因(刺激)が誘因となって、頭の血管が膨張します。
血管が収縮したあと、セロトニンは急激に減少して、再度頭の血管が拡張。

血管透過性が亢進し、血液の成分がしみ出して、血管壁に炎症・浮腫炎症が起こります。
この炎症は刺激となって、血管のまわりをとりまく三叉神経を通って脳に伝わり「痛み」として認識されます。

 

片頭痛(偏頭痛)を引き起こすもの

女性ホルモンと関連するもの以外でも、片頭痛を引き起こすものは、いくつかあります。
食べ物の中ではチョコレートや赤ワインなどが代表的です。

血管を拡張・収縮させるポリフェノールやチラミンは、オリーブオイル、チーズ、赤ワイン、ハム・サラミなどイタリア料理には多く含まれ、和食には少ない傾向があります。

また、寝不足や寝すぎといった睡眠に関連するものが原因になることも多く、自分の片頭痛が何によるものかを探るのが、解決の第一歩に繋がります。

片頭痛(偏頭痛)を引き起こすもの

  • 月経
    月経前症候群や月経時に現れることも
  • 更年期
    肩や首のこりが頭痛の前兆として起きることも多い
  • 食べ物
    チョコレート・チーズ・ハム・ソーセージ・ナッツなど
  • アルコール
    赤ワイン・ビールなど
  • 寝不足・寝すぎ
    寝不足よりも寝過ぎたときに起きることが多い
  • 光や音などの刺激
    パソコンやスマホの光も
  • 環境の変化
    気圧の変化・人ごみ・気温の変化など
  • 歯の噛み合わせなど、歯の不備
    片頭痛は歯の神経の炎症(歯髄炎)と似ている
  • 遺伝
    脳の感受性の高さに関連する遺伝的素因がある
  • ストレス
    ストレスなどにより頭の血管を取り巻く三叉神経が刺激されて炎症を起こすことにより痛みを感じる
片頭痛の予兆としてキラキラしたものが見えることがあります。これを「閃輝暗点(せんきあんてん)」と言います。
脳の見る機能に関係した部分の血管が一時的に痙攣をおこして、血流が悪くなるためにこの症状が現れると考えられています。閃輝暗点

辛い片頭痛(偏頭痛)を乗り切るには

片頭痛に悩まされていて、原因を探りたい方は片頭痛を起こした日を手帖に記録してみると、何が頭痛の原因になっているかを発見できるでしょう。

片頭痛の原因になっているものが分れば、片頭痛そのものを避けることができますが、どうしても起きてしまった時は諦めて安静にして嵐が過ぎるのを待つことです。

鎮痛剤

片頭痛には鎮痛剤が効果がありますので、無理をせずに飲んでしまうことです。

市販の鎮痛薬で痛みが緩和されるのであれば心配はありません。
ただし、一月に10日以上も飲むのであれば薬物乱用頭痛を引き起こしたり、胃や腎臓に負担をかけますので注意しましょう。

安静

薬を飲むことに抵抗がある方は、片頭痛の症状が襲ってきたら、暗めそして静かな部屋で安静にする、できれば寝てしまう。頭やこめかみを冷やすのが効果的です。

片頭痛の症状が襲ってきたら、暗めそして静かな部屋で安静にする

カフェイン

また、カフェインは血管を収縮する作用があるので、痛み出しそうなのがわかったときにお茶やコーヒーなどを飲むのがおすすめです。

頭痛外来

心配であれば頭痛外来という診療をしている病院に相談してみましょう。
片頭痛の治療薬としてトリプタンという薬があります。

片頭痛と思っていたら、違う病気だったということもありますので、いつもと違うと感じたらぜひ医療機関に相談してみることです。

頭痛外来

注意:片頭痛に逆効果なもの
片頭痛の対処法として「首や肩を揉む」「散歩をする」「お風呂に入る」という方がいますが、それはまったく逆効果ですのでご注意ください。

 

出典:日経 女性に多い片頭痛 半数は月経が引き金に