私は53歳、閉経してから4年が経ちます。
定期健診の結果、総コレステロールが昨年まではなんとか平均値の252mg/dl以内だったのですが、今年は263mg/dlと高くなってしまいました。
どうも更年期の女性では、ホルモンバランスの変化からLDLコレステロールなどが増えることがあるというのです。
今回は「閉経後に気を付けなければいけないコレステロール」についてのお話です。
コレステロールはなぜ閉経後に増えるのか
女性ホルモンのエストロゲンは、女性の身体を健やかに保つのに役立っています。

いろいろなことに関係しているエストロゲンですが、エストロゲンの分泌が低下するに伴い、LDLコレステロールや中性脂肪の代謝に変化が起こります。
閉経後にエストロゲンが減少すると血中のLDLコレステロールが増加してしまいます。
それはLDLコレステロールの排泄を促すことに関係しています。
そのため、閉経前と比べて、閉経後にLDLコレステロールが上昇し、高脂血症の治療が必要になる人が、全体の約30~40%にも上るといわれています。
ちょっとすごい数字で、私もビックリしてるのですが、そんなに増えるとは怖いです。
閉経後女性のコレステロール増加は、動脈硬化を悪化させ、冠動脈疾患が増加する原因にもなります。
サイレントキラーなんて言葉も聞きますので、コレステロールは気を使わないと怖い目に遭います。
卵は一日一個?コレステロールの目標量
「卵はコレステロールが高いから食べ過ぎは良くない」、一方「卵は血液中のコレステロール値に影響しない」という意見もあります。
いったいどちらを信じて良いのでしょう?
うちの主人は私が目玉焼きを1個にしているのに不満らしく「卵1日1個は嘘なんだって!」と、しきりに訴えます。
摂取基準(目標量)がなくなる
主人が引っ張り出してきたのがコレステロールの摂取基準(目標量)。
厚生労働省により5年ごとに発表される「食事摂取基準」に2015年版からはコレステロールの摂取基準(目標量)がなくなりました。
どうしてなくなったのでしょうか。
その理由とは・・・?
食事からより体内で合成されている方が多い
コレステロールは肝臓で作られる脂質です。
誤解されがちなのですが、体内で合成されているコレステロールの方が、食事で摂るコレステロールよりはるかに多いのです。
それに食事で摂ったコレステロールは全て吸収されるというわけではなく、体内で合成されているコレステロールの1/3~1/7程度に過ぎません。

一定量が保たれるよう調整されている
コレステロールは悪者にされがちですが、私たちの身体に必要な成分なので、毎日新たに一定量になるように調整されています。
コレステロールの多い食事をすると体内で作られるコレステロールの量は少なくなり、コレステロールの少ない食事をすると体内で作られるコレステロールの量は多くなります。
というわけで、常に一定量が保たれるようになっているため、食事から得るコレステロールの影響が少ないということがわかってきたのです。
このため食事摂取基準のコレステロール量の目標がなくなったのです。
健康な人とリスクがある人で違う
「じゃあ、やっぱり卵はたくさん食べても良いんだ~」
いえいえ、やっぱりそれは健康な人の場合であって、リスクがある人は違うようです。
高コレステロール血症の人や、親が高コレステロール血症の人はやっぱり高コレステロール食品のとり過ぎには注意したほうがいいとのことです。
私は主治医にコレステロールのことは注意を受けたばかりなので、やっぱり用心して卵は1つまでにとどめておこうと思っています。
魚の卵は注意
あと注意しなくてはいけないのは魚の卵。
閉経後は骨粗しょう症のリスクが増えるため、今からカルシウムを補おうと煮干しやシシャモなどの小魚を食べるようにしていたのですが、実はこれ良くなかったみたいです。
ほら、シシャモなど小さい魚って卵ごと食べてしまうでしょ。
卵といえばコレステロールです。鶏の卵を朝に目玉焼きで食べて、おやつに小魚を食べて、昼に明太子パスタ、夜はビおつまみにシシャモなんて・・・何も考えずにそんな生活をしていたらコレステロールダダ上がり。
とにかく卵のコレステロール、魚の卵はとくに気にした方が良いみたいですよ。
あんまり数値が高ければ薬に頼るしかないですが、自分でできる努力はというと、規則正しい生活をして、食事はバランスよく腹八分目、適度な運動。
こういう当たり前のことをしておけば、コレステロールがどうなろうと悔いはないでしょう。がんばろうっと。
