食べる輸血といわれる「ビーツ」は更年期世代の強い味方だった!

食べる輸血といわれる「ビーツ」は更年期世代の強い味方だった!「ビーツ」は更年期世代の強い味方

ビーツは、見た目が赤いカブに似ている野菜。日本料理では馴染みが少ないですが、ロシア料理やウクライナ料理で使われています。

ビーツは一般的に、ロシアの伝統料理ボルシチ(鮮やかな深紅色をした煮込みスープ)に入っていることで知られる野菜として知られています。

「飲む輸血」と言われるほど栄養価が高いビーツ。
ここ数年、「奇跡の野菜」「スーパーフード」「スーパーベジタブル」などと呼ばれて人気が高まっています。

一般に更年期障害の予防や改善、新陳代謝の促進、デトックスやダイエットの効能があり、飲む天然輸血と言われています。女性にオススメの野菜です。

見た目は赤カブや赤大根に似ていますが科はまったく異なり、カブやダイコンがアブラナ科に対し、ビーツは意外なことにホウレンソウの仲間です。

缶詰や加工食品などで売られていることが多いのですが、最近では生のビーツも見かけることも多くなってきました。

今回はビーツの魅力についてお話したいと思います。

ビーツの魅力について

ビーツってこんな野菜

ビーツはサトウダイコンとして知られているビートの根を食用とするために改良された品種です。

ビーツの別名はビート、ビートルート、レッドビート、テーブルビート、かえんさい、ガーデンビート、ウズマキダイコン。

ビーツの和名は「カエンサイ(火焔菜)」です。伝わったのは意外に古くて、なんと江戸時代初期と推定され「大和本草」に記載されています。

缶詰加工されたものが販売されていますが、最近で生のビーツを見かけることもあります。

ホウレンソウの仲間

ビーツはアカザ科の植物です。葉菜のフダンソウ、砂糖の生産に使われるテンサイ(サトウダイコン)と同じ仲間です。

同じヒユ科としてはホウレンソウがあります。ほうれん草と真っ赤なビーツが同じ仲間というのは面白いです。

食用部分

主に根の部分を食べますが、実はビーツは若い葉と茎も食べることができます。

ビーツの旬は6〜7月と11〜12月の2度あります。
種も売られているので、家庭菜園に挑戦する方もいるようです。
種を春蒔きすれば初夏、秋蒔くすれば初冬に収穫ができるので挑戦しみるのも良いかもしれません。

家庭菜園でも栽培可能で、根を浅く張り、あまり大きくならないためプランターでも育てることができ、2~3カ月で収穫することができます。乾燥に弱いので、陽当たりの良い場所で育てる場合は水切れに注意しましょう。

ビーツは栄養価が抜群の機能性野菜

ビーツは栄養価が抜群の機能性野菜

ビーツにはカリウム・リン・マグネシウムといったミネラルをはじめ、ベタレイン色素、食物繊維(ビートファイバー)やオリゴ糖(ラフィノース)なども含まれています。

ビーツはカリウム、ナトリウム、カルシウムなどのミネラルやナイアシン、パントテン酸などのビタミンB類、食物繊維などが含まれます。

さらに近年ではビーツに含まれる「ラフィノース」というオリゴ糖の働きや、ビーツの赤色を示す「ベタシアニン」が注目されています。

ベタキサンチンが持つ抗酸化作用、さらに血管拡張作用のあるNO(一酸化窒素)の、体内での産生を促進する成分が含まれており、その生理作用に注目が集まっています。

ビーツは栄養価が抜群の機能性野菜

成分

ビーツには、たくさんの栄養素が含まれています。
他の野菜ではとることのできない栄養素が入っているので見逃せない野菜と言えます。

ビーツは、体に欠かせないミネラルを多く含みます。
カリウムの量では、トマトやレタスの2倍!
他にも、マグネシウムやカルシウムも豊富です。

ベタレイン

肥大した根は深い赤紫色で、手に付くと染まるほどの赤い色素はベタレイン色素(赤色のベタシアニンと橙黄色のベタキサンチン)。

ベタレイン色素は非常に抗酸化性が強く、腸管からの吸収性が高いと言われています。

抗酸化作用や腎機能の改善などが報告されおり、様々な健康効果が期待されています。
また、ビーツを食べると赤い尿がでることがありますが、これはベタレインが排出されたものです。

ベタレインは水に溶けやすい色素なので下茹でするときに、傷つけないように皮つきのまま丸ごと茹でるようにしましょう。

NO(一酸化窒素)

血管は加齢とともに硬くなり、しなやかさを失っていきます。ビーツに含まれる微量のNO(一酸化窒素)は血流を良くしたり、血管を健康的に維持したりする効果があります。

ミネラル

カリウムの量では、トマトやレタスの2倍!
マグネシウムやカルシウムも豊富です。

多数のビタミン

特にビタミンB群の一種であり、血を作る働きがある葉酸が特に豊富です!
ビーツは妊娠期に不足しがちな葉酸を、手軽にとれる食材でもあります。

食物繊維

ビーツを食べるとお通じが良くなることがあります。ビーツには食物繊維が含まれていて、古代ローマ人は、ビーツを発熱や便秘などの治療に用いたそうです。

食物繊維は血糖値の上昇を抑える機能もあるので、ダイエットに最適です。

食べる輸血ビーツの秘密

食べる輸血ビーツの秘密

栄養が豊富なスーパーフードであるビーツは「食べる輸血」とも言われ、健康効果が期待されています。

むくみの解消

ビーツには、レタスやトマトの2倍以上のカリウムが含まれています。カリウムは体内の余分なナトリウム、すなわち塩分を排出する働きがあり、むくみの解消につながります。

高血圧の予防

また塩分を排出して血圧の上昇を防ぐため、高血圧の予防にもなります。

動脈硬化の予防

パントテン酸は血液の中のLDLコレステロール、いわゆる悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロール(HDLコレステロール)を増やす作用があります。動脈硬化の予防につながります。

抗酸化作用による老化予防

ビーツの特徴的な色をつくり出している色素ベタシアニンは、ポリフェノールの一種。強い抗酸化作用を持っています。体の中の活性酸素を取り除いて、老化を防ぐとともに、細胞ががん化することを防ぎます。

腸内環境を整えお通じ改善

ビーツには食物繊維のほか、天然の難消化性オリゴ糖「ラフィノース」が含まれています。腸内の環境を整えて善玉菌を増やし、悪玉菌の増殖を抑制する効果が期待できます。また便通を改善することで、老廃物を体外に排出しやすくします。

肝機能を高める

甘味成分であるベタインには、肝機能を高め、肝臓に脂肪がつくことを防ぐ働きがあります。肝硬変や肝脂肪の予防につながります。

ビーツの調理方法

ビーツの調理方法

ビーツの調理方法としてはいくつかの方法があります。

下ごしらえの基本

ビーツの調理としては、「生」「茹でる」「焼く」の方法があります。

生で食べる場合

皮を厚めにむき、薄切りすれば生のまま食べられます。
サラダやスムージーなどにご利用できます。

茹で方

ビーツの色素は水に溶けやすい性質のため、丸ごと茹でるのが基本です。そしてゆだり具合を確かめるために竹串を刺したくなりますが、色素が水に出てしまうため、それはNG。ゆだり具合は皮の破れ具合で判断します。

発色をよくするには、お湯に酢やレモン汁などを入れること。
塩は退色させる作用があるため、塩を加えるのは最後に仕上げとしてにします。

  1. 根と茎をそれぞれ2.5~5cm残すようにカットして水洗いし、鍋に入れ、かぶるくらいの水を入れます。
  2. 酢(またはレモン汁)少々を加え、30分を目安に弱火で茹でます。塩を加えるなら最後にしましょう。
  3. 取り出して弱い流水に当て、皮が簡単にはがれたら火が通った証拠です。
  4. 皮を剥いたら下ごしらえ完了です。

オーブンで焼く

  1. 水洗いをしたビーツをアルミホイルで包みます。
  2. 180℃のオーブンで40分ほど焼きます。

葉と茎も食べられる

ビーツの調理方法

根の部分を食べるイメージのビーツですが、葉と茎も食べることができます。
新鮮な葉付きのビーツを見つけたら食べてみてくださいね。

ビーツの葉はおひたしとして、食べることができます。

保存方法

新聞紙やビニール袋などに入れて冷蔵庫の野菜室で保存します。根の栄養が葉の成長に使われ、水分も蒸発してしまうので根と葉の部分は分けて保存しましょう。

根は1週間、葉の部分は2日ほどを目安に食べきりましょう。冷凍保存も可能で、加熱したビーツを冷まして食べやすいサイズにカットし、冷凍用保存袋に入れて冷凍します。

解凍後は崩れやすいので、スープやスムージーなどに使うのがおすすめです。

ビーツ まとめ

ビーツは美しい深紅の色彩ももちろん楽しい野菜ですが、栄養価の面でも優れており大注目の野菜ということがお分かりいただけたでしょうか。

食卓にビーツを上手に取り入れて行ってくださいね。